【書評】土を使わないはじめての野菜づくり、他

【書評】土を使わないはじめての野菜づくり、他

今年に入って急に野菜やハーブを育てたいなぁと思い、参考になりそうな本を色々読みながら栽培に挑戦しています。
その中から水耕栽培に絞った初心者向けの本(野菜がメイン)をピックアップしてレビューしてみました。

水耕栽培で参考にした本

土を使わないはじめての野菜づくり

本の内容

  • 1章 水耕栽培のきほん
    種まきから定植までの流れ、水耕栽培容器の作り方など
  • 2章 ペットボトルでかんたん野菜づくり
    24種類の野菜やハーブの育て方(ほぼ野菜です)
  • 3章 エアポンプで本格野菜づくり
    エアポンプ栽培の手順、11種類の野菜やハーブの育て方(ほぼ野菜です)
  • 温度管理、支柱の作り方、病気・害虫の予防と対処など

コメント

初心者向けのペットボトルで作る簡単なものと、発砲スチロール+エアポンプを使用する本格野菜づくりが紹介されています。
種まき(苗)から定植までの流れが写真入りで丁寧に書かれているため、タイトル通りはじめて水耕栽培をする方にも分かりやすい本です。

また、それぞれの野菜の詳細ページには栽培カレンダー(種まき・収穫のタイミング)、栽培する上での注意点など初心者がつまずいてしまうような部分にも触れられているため、難しそうなものでもチャレンジしやすい内容になっています。

3章では大きく育つよう、エアポンプを導入して本格的な野菜づくりをする方法なども掲載されていますので、将来ペットボトル以外でも水耕栽培で育ててみたいなら役に立つ本でしょう。

特にミニトマトはペットボトルでの栽培、発砲スチロール+エアポンプを使用した栽培の両方が載っており、内容も他の野菜よりも細かく書かれています。水耕栽培でミニトマトを育ててみたい方はおすすめですよ。
その他、説明ページ数が多めなものとしてイチゴやきゅうりなどがあります。

紹介されている野菜

ペットボトル栽培

イタリアンパセリ、クレソン、クウシンサイ、シソ、春菊、スイスチャード、タアサイ、玉ねぎ、チャイブ、チャービル、チンゲンサイ、トマト、にんにく、ネギ(九条ホソネギ)、ノザワナ(小松菜・カラシナ・タカナなど漬け菜類)、バジル、葉大根、ハバネロ、ほうれん草、水菜、ミツバ、ミブナ、レタス、コスレタス

エアポンプで本格栽培

オクラ、ゴーヤ、キュウリ、コリアンダー、スナップエンドウ、トマト、なす、白菜、ピーマン、万願寺とうがらし、イチゴ

100円グッズで水耕菜園 土がいらない、野菜47種類の育て方

本の内容

  • Part1 簡単すぎる水耕菜園のつくり方
    水耕栽培容器、自動給水器、防虫ネットの作り方など
  • Part2 水耕栽培は葉もの野菜がすくすく育つ
    27種類の野菜やハーブの育て方(ほぼ野菜です)
  • Part3 水耕菜園なら本格野菜もラクラク!
    20種類の野菜やハーブの育て方(ほぼ野菜です)
  • 付録編
    Q&A

コメント

本のタイトル通り、100円ショップで手に入るようなものを利用して育てる方法です。
著者のなるべく低価格で済ませるアイディアが詰まった1冊になっています。
水切りザル、プラスチックコップ・お茶パックなど簡単に準備できるものが多いので、手軽に水耕栽培をやってみたいと思っている方にも参考になるはずです。

基本的に養液を入れる量が少ないため容量の減りのチェックは欠かせませんが、ペットボトルを使用して自動給水をする方法も記載されていますので、手間をかけたくない方はこの方法を使うと便利です。

まとめ

水耕栽培の本を2点ご紹介しましたが、いかがでしたか?
どちらとも良書ですが、「100円グッズで水耕菜園」の方はかなりの土を使うものもありますので、支え以外になるべく土を使いたくない方は「土を使わないはじめての野菜づくり」がおすすめです。

ただ、葉ものの栽培に関しては「100円グッズで水耕菜園」にも参考になるアイディアがたくさんありますので、両書の良いとこ取りをして育てるのが一番かと思います。

Green Farm Cubeで収穫した後の残りをペットボトル栽培へ

Green Farm Cubeで収穫した後の残りをペットボトル栽培へ

Green Farm Cubeで野菜や・ハーブを複数栽培していると、成長にバラツキがでたり早めに収穫が終わってしまうものが出てきます。
最後までそのまま育ててみるのもありだとは思いますが、私はある程度なくなったら新しいのをまきたくなるのです…。
ただ、残っているものを処分するのも勿体ないなぁということで、ペットボトルの水耕栽培に挑戦してみました(それまでは土植えのプランターに追加)

水耕栽培器の作り方

  1. ペットボトルを用意します
  2. 上の画像ようにカットします
  3. カットした上の部分をひっくり返し、栽培した苗と液体肥料、用土(パームピート)を入れます
  4. 液体肥料に光が入ると藻が発生するため、容器にアルミホイルなどを巻いて育てます

もう少し詳しく知りたい方はこの本を参考にどうぞ

注意点など

ペットボトルについて

参考にした本「土を使わないはじめての野菜作り(以下本書)」では1.5L~2Lのペットボトルを使用していましたが、私は複数並べても圧迫感がでないサイズが良かったので、500ml~750mlのものを選択。

カットの仕方

入れ物になるキャップの近くでもカットするらしいですが、500mlのペットボトルを使用する場合は飲み口の部分に苗スポンジがちょうどフィットするため、私はしないまま使うことがあります(種から育てる時、根が短い時はきちんとカットした方が良いと思います。この部分が邪魔になり養液が吸えないので)

キャップ付近でカットする場合

パームピート(水で増える用土)を使って植物を支えます。
本書では用土を容器に直接入れていますが、私は用土が下に落ちそうで不安だったため、お茶パックや水切りネットを根っこが出るようカットしてフィルター代わりにしています。

まとめ

水耕栽培といっても光が必要なので、外で育てる方が良いと思います。
ただ、葉ものに関しては一定時間日差しがあたる所なら室内でも大丈夫かと。私がペットボトルで栽培しているものはすべて室内(南向き)ですが、順調に大きくなっていますので。

あと小さいサイズのペットボトル限定になってしまいますが、水菜のように高さが出てくるものは、用土を入れる部分をプラスチックカップに変更すると多少は広がりにくいですよ。

水耕栽培器Green Farm Cubeを購入しました

水耕栽培器Green Farm Cubeを購入しました

以前水耕栽培キット(室内野菜メーカー)の比較をしたのですが、その中にあるGreen Farm Cubeを購入しました。

Green Farm Cubeとは

コンパクトなケースの中で野菜やハーブを育てる水耕栽培器です。
土での栽培とは違い、種まきの季節を選びません。
製品のLED照明で育成するため、日差しの届かない場所でも大丈夫。
レタス系なら4株、ベビーリーフ系/ハーブ系なら9株育てられます。

名称
グリーンファーム キューブ
品番
UH-CB01G
本体カラー
(W)ホワイト・(R)レッド・(G)グリーン
本体寸法
幅225×奥行225×高さ285.5mm
本体質量
約2kg(養液満水時約4kg)
栽培ケース養液容量
約2L
消費電力
17W
栽培環境
室内専用/室温15〜30℃

購入前後の感想

購入前の不安

排気ファンの音

五月蠅いというコメントも見たため、どうだろうと気になっていましたが、思っていたよりかは静かでした。
ベッドから2mぐらい離れている場所に置いていますが、睡眠を邪魔するほどじゃないです(※私は寝付きが良い方)
ただ、今はエアコンやサーキュレータなどを使用しているので、これらを使わないようになると気になり出すかもしれません。

エアポンプ/発芽モードがない

Cubeには、他のGreen Farm製品のようにエアポンプや発芽モードがありません。
エアポンプはなくても成長しているので問題ないように思えますが、私は1ヶ月程度で新しく種をまいたので、それ以上の期間になるとどうなるか不明です。

発芽モードはなくても種まきの時点で電源を切れば良いと判断しました。
ただ、日めくりカウンターの表示が電源OFFの期間分ずれます。
そのため、発芽するまで明かりを点けたくないなら電源OFFに、種をまいた日からカウントしたいなら最初から電源ONで使うことになるかと思います。
私の場合は複数の種をまくため始めから電源ONです(発芽日が異なるためどのタイミングでONにすればよいかわからない)

購入後に気づいたこと

LEDライトが眩しい

設定時刻に自動点灯するLEDですが、かなり明るいです。
そのため、よほど寝不足時でなければ眩しさで目が覚めます。
早めに自動点灯をするように設定したおかげで、早起きできるようになりました(もちろん就寝も早くなりましたが)

あと、LEDライトのせいか部屋の気温が上昇したような…。気のせいかも?

ケースを取り外すのは意外と面倒

Green Farm Cubeでは、野菜のお手入れや収穫時などに透明ケースを持ち上げて取り外す必要があります。
外すことはまぁいいとしても、注意しないと戻すときに中に残っている野菜を巻き込んでしまうことがあり、葉を駄目にする場合も。

他ラインナップのGreen FarmやGreen Farm TRI-TOWERなら前扉を開けるやり方なので、影響はなさそうですけど。

試してみた野菜・ハーブ

公式の種から100円均一の種まで、色々挑戦しています。
Green Farm Cubeを1ヶ月程度で中身を入れ替えて(×2回)、発芽したどうかのリストをまとめてみました。
発芽率が元々低い種もあるため、発芽状態が△や×とあってもたまたま駄目だった可能性もあります。また、ハーブは野菜に比べると発芽も成長も遅めです。

  

発芽状態 発芽率(種袋に記載) 種の購入場所
四季どり小松菜 85%以上 100円均一
早どり水菜 85%以上 市販
バジル 65%以上 公式
ベビーリーフ 85%以上 100円均一
ラディッシュ(二十日大根) 85%以上 市販
レタス 80%以上 園芸店
ルッコラ(ロケット) 85%以上 市販
サラダほうれん草 × 75%以上 通販

△は複数まいて発芽したものと駄目なものがあった場合

まとめ

私はベランダでも少しだけですが、ハーブや野菜を育てています。
土での栽培は暑さや寒さで元気がなくなったり、害虫が出たりと慌ただしいのですが、それに比べ水耕栽培器で育てるのは本当に楽です。
あと成長もこちらの方が早いです。
Green Farm Cubeは種を植える場所が9個しかないため、複数種類を育てようとすると大した量は取れませんけれども…。

また、実がなるような植物(トマトなど)も無理みたいです。
Green Farm Cubeで育てているうちに葉ものだけでは物足りなくなってきたので、対応している水耕栽培器を買うか、自作の水耕栽培に挑戦してみるか、土で作るかなんて思い始めています。


【追記】
Green Farm Cubeで収穫後に中途半端に残ってしまった野菜をペットボトルの水耕栽培に移動させてみました。

Green Farm Cubeで収穫した後の残りをペットボトル栽培へ

今回購入した商品